トクホのお茶としてもお馴染みの杜仲(トチュウ)をご紹介します。
杜仲は鹿茸(ロクジョウ)や高麗人参と共に、三代名薬といわれる中国が原産の植物で、20年ほどかけて樹高20m程に成長する大木です。
鹿茸(ロクジョウ)
高麗人参
樹皮は漢方薬として利用され、若葉はお馴染みのお茶になります。
漢方薬としては、血液効果・抗ストレス・利尿・糖代謝改善、虚弱体質に効果があると言われています。
参照URL : タケダ健康サイト
血圧が高めの方への特定保健用食品として、小林製薬株式会社から杜仲源茶も商品化されていました。
それでは杜仲(トチュウ)の成分や効果を確認していきましょう。
杜仲(トチュウ)に含まれる成分
杜仲(トチュウ)には健康成分として以下が含まれています。
- グッタペルカ
- オイコミオール
- ゲニポシド酸
グッタペルカは杜仲の樹皮に多い成分で、樹液から得られるゴム状の樹脂です。
グッタペルカは反応性が高い活性酸素を除去し、血液をサラサラにする効果があります。
オイコミオールも杜仲の樹皮に多く、化学的にはイリドイド類のひとつです。
イリドイド類は薬用植物で見出され、免疫調節、抗炎症、鎮痛や下剤など広範囲にわたる生理活性があります。
ゲニポシド酸は葉に多く含まれ、これもイリドイド類のひとつで、LDL酸化抑制効果があります。
LDLは悪玉コレステロールと呼ばれるもので、LDLが高いと動脈硬化や生活習慣病へのリスクが高くなります。
杜仲(トチュウ)の効果と効能
杜仲(トチュウ)の精力や滋養強壮に関する効果は高くありませんが、生活習慣病予防などナイトライフを充実するための効能があります。
同志社女子大や日本大学では、杜仲抽出液を高脂肪高コレステロールのラットに与え、LDLコレステロールが低下したところから「生活習慣病予防」に効果があると報告しています。
参照URL : 国立情報学研究所
日本の一般企業の研究で、杜仲のエキスが血圧効果作用を示すことを確認し、高血圧対策に効果があることを報告しています。
参照URL : 国立情報学研究所
また、北海道大学では杜仲が消化酵素であるαグルコシダーゼの活性を抑制したことから、糖の分解や吸収が遅れ、糖尿病予防に効果があると期待されています。
参照URL : 国立バイオテクノロジー情報センター
精力・滋養強壮に関する効果・効能
なし
その他の効果・効能
- 生活習慣病予防
- 高血圧対策
- 糖尿病予防
杜仲(トチュウ)の副作用と注意点
国立健康栄養研究所からは、副作用の報告はありません。
通常の服用や飲用では問題ないと考えられます。
上手に利用して、効果や効能を得てください。