最近、お茶などで人気ができていました何首烏(かしゅう)を紹介します。
何首烏はタデ科のツルドクダミという植物の根茎を乾燥させたもので、8世紀には既に中国本草書に記載があります。
この効果のためか、何首鳥という名前は服用すると首から上の紙がカラスのように黒くなるところから由来しているようです。
もともとは中国原産の植物ですが、江戸時代には日本にも入ってきて、現在では本州から九州に広く分布しています。
それでは何首鳥(かしゅう)の成分と効果を確認していきましょう。
何首鳥(かしゅう))に含まれる成分
何首烏に含まれる健康成分は、以下の通りです。
- アントラキノン類
- フラボン
- スチルベン配糖体
- タンニン
アントラキノン類を化学式でアクトC14H8O2などで表され、アロエやセンナ、ダイオウやカスカラといった植物や菌類、藻類に含まれます。
フラボンは植物色素であり、植物体を太陽の紫外線から守る役目をしていて、さまざまな植物、野菜やハーブなどの食品にも多く含まれています。
スチルベン配糖体は生体成分として広く存在し、植物の医薬効果や花の色のもとになるものと考えられています。
タンニンは口に入れいると強い渋みを感じさせ、茶葉やワインに多く含まれています。
何首鳥(かしゅう)の効果と効能
漢方では何首烏を肝腎を補って便秘、整腸、強壮、白髪に効果がある生薬として扱われています。
一方大阪薬大と近畿大からは、何首烏尾のスチルベン配糖体が脂質代謝に有効で中性脂肪分解に有効であることが動物実験結果が報告されています。
また、何首烏は抜け毛防止シャンプーや育毛剤に配合された商品も販売されています。
精力・滋養強壮に関する効果・効能
- 滋養強壮
その他の効果・効能
- 便秘
- 中性脂肪分解
- 成長
- 白髪予防
- 抜け毛予防
何首鳥(かしゅう)の副作用と注意点
サプリメントや漢方薬に配合されている用法や用途では問題ないと考えられます。
しかし、何首烏のもとであるツルドクダミを服用する際は注意が必要です。
国立健康栄養研究所の報告によると、黄疸や吐き気などの急性肝炎、肝障害が多数報告されているとのことで、肝臓が弱いかたに服用は控えるようにしてください。
何首烏の含まれているアントラキノンは、刺激性の刺激性の瀉下作用があるため妊娠中の女性は服用しないでください。
授乳中の女性が何首烏を服用すると、アントラキノンが母乳に移行し育児が軟便を引き起こす可能性があります。