テオブロミンの効果と効能

必要な時に集中力を上げるようなことができるとうれしいですよね。

そんなときに紹介したいのがテオブロミンです。

テオブロミンはカカオに多く含まれる物質で、チョコレートやココアの苦み成分です。

テオブロミンという名前はカカオの学術名テオブロオマ(Theobroma)、神の食べ物という意味を由来としてます。

それではテオブロミンの成分と効果について確認していきましょう。

テオブロミンに含まれる成分

テオブロミンはカカオに多く含まれるアルカロイドの一つで、炭素7個、水素8個、窒素4個、酸素2個からなる物質です。

テオブロミンはカカオの他に、マテ茶、ガラナ、チャノキ、コーラにも含まれます。

アルカロイドというのは、窒素を含んだ天然由来の有機化合物のことをいい、前述したよいうにテオブロミンにも窒素が含まれています。

アルカロイドは微生物や植物などの非常に様々の生物によって生産され、多くのアルカロイドは他の生物に対して有毒な場合が多いですが、例えばアヘンから抽出したモルヒネのように一部は薬理作用を示す場合があります。

テオブロミンは19世紀にカカオの種子から分離され、20世紀では動脈硬化、狭心症、高血圧などの循環系疾患の治療に用いられていました。

近年では血管拡張薬、中枢神経刺激薬、利尿薬として用いられています。

イギリスのブリストル大学からはテオブロミンが精神安定に作用し、リラックス効果を発揮することを報告しています。

またテオブロミンが脂肪を分解する作用があるため、高脂血症および生活習慣病に効果があると期待されています。

テオブロミンは、精力や滋養強壮に直接的な効果は高くありませんが、集中力ややる気を起こしてくれる作用がありますので、メンタルで元気がない時に一度カカオ含有率の高いチョコレートを口にすると変化があるかもしれません。

テオブロミンは脳内物質の「セロトニン」に働きかけます。

セロトニンは「三大神経伝達物質」で、テオブロミンはオキシトシンとともに「幸せホルモン」と呼ばれています。

チョコレートやカカオの飲用後に副作用や体調に問題なければ害はないと考えられます。

しかし、犬のようにテオブロミンの代謝速度が遅い動物にとっては害になり、小型犬で50g、中型犬で400g程度のチョコレートを取ると中毒を起こし、脱水症状や興奮状態、心拍数の増加の可能性がありますので注意してください。

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