サンスクリット語で「馬」や「馬の匂い」という意味のアシュワガンダは、紀元前から続くインドの伝統医学で強壮薬や若返り薬を果たすハーブの1種とされてきました。
アシュワガンダは中東やインドやネパールなどの西アジアに自生する高さが1~2mのナス科の植物で、ネットの記事でも滋養強壮や精力アップ、集中力や記憶力アップなど健康全般に良い影響の紹介が多くあります。
しかし2013年以降「医薬品の範囲に関する基準」により、アシュワガンダは一般的な健康食品等で入手できないようになっています。
このため古いネット記事を参照するのは注意してください。
こちらで最新の情報を提供します。
アシュワガンダに含まれる成分
アシュワガンダは以下の成分が含まれています。
- アルカロイド
- ステロイドラクトン
- サポニン
- 鉄
アルカロイドというのは天然由来の有機化合物の総称です。
コカインやモルヒネなど中毒性や毒性があるものから、希釈することで特効薬になるようなものまで広く存在します。
しかしアシュワガンダは、日本国内では2013年以降に厚生労働省に定められる「医薬品の範囲に関する基準」の改正から指定医薬品となり、一般的な健康食品での使用ができなくなりました。
その理由は、アシュワガンダに含まれるステロイドラクトンに「ウィザフェリンA」が入っているためです。
詳細は厚生労働省医薬食品局 発行の報告書を参照してください。
参照URL : http://www.jhnfa.org/tokuhou151.pdf
アシュワガンダの効果と効能
アシュワガンダに含まれるウィザフェリンAにより、国内ではサプリメントや健康食品で提供されていません。
しかし海外からの輸入品は購入できるようです。
サプリメント販売物とのサイトでは効果として鎮静作用、強壮作用や催淫作用、耐ストレス作用の記述があります。
しかし、効果の確認は学会発表レベルでは見つからない点と、鎮静と強壮は相反する効果なので疑わしい点も多々存在します。
ウィザフェリンAはなぜ指定医薬品になったの?
それは抗腫瘍活性効果があるためです。
これは腫瘍の増殖、特に悪性腫瘍の増殖を抑制するためです。
つまり免疫力を高め、がんを予防や抑制する効果が期待できます。
反面、この作用が強いため副作用の可能性もあるので、こちらは後述します。
精力・滋養強壮に関する効果・効能
アーユルヴェーダの医学では、その効果を「インドのバイアグラや朝鮮人参」などと呼ばれ、精力増強効果があるとされていますが、先にもお伝えしたように、学会発表レベルでは見つからない点も多々存在します。
その他の効果・効能
- 免疫力向上
- ガンの予防や抑制
- ストレス緩和
- 体力増強
アシュワガンダの副作用と注意点
アシュワガンダには堕胎作用があります。
妊娠中及び授乳中の女性は使用しないでください。
また抗、腫瘍活性効果により免疫活性が刺激されると、多発性硬化症の方には悪い影響がでるようです。
持病をお持ちの方はサプリメントを服用される際にも、医師の相談をされた方が好ましいと考えらます。
アシュワガンダを使用した精力剤や滋養強壮剤
アシュワガンダが「医薬品の範囲に関する基準」の改正から指定医薬品となり、日本国内では2013年よりサプリメントや健康食品で提供されていません。
一方、マカやクラチャイダムなどの精力増強効果が高い原料などが、精力剤や滋養強壮剤の主流となっています。