甘草(かんぞう)の効果・効能 | 精力剤・滋養強壮剤の原料

甘草(かんぞう)の効果・効能 | 精力剤・滋養強壮剤の原料
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漢方薬の代表選手である甘草(かんぞう)を紹介します。

甘草は漢方薬で広範囲に使われる生薬で、日本で作られる漢方薬の7割近くに配合されています。

甘草は地中海、ロシア南部、中国北部や北アメリカに生息するマメ科の多年草で、漢方薬としては根の部分を乾燥させて使用し、エキスや粉末は甘味料として使われます。

甘草が薬草として利用される歴史は古く、紀元前5世紀に活躍したギリシャの医者の著書「ヒポクラテス全集」にも登場しています。

日本でも江戸時代から栽培が行われていましたが、近頃は価格の点から輸入品を多く使用しています。

それでは甘草の成分と効果を確認していきましょう。

甘草(かんぞう)に含まれる成分

甘草(かんぞう)に含まれる健康成分は…

  • グリチルリチン
  • リクイリチン
  • リコリコン
  • イソリクイリチゲン

グリチルリチンやリクイリチン、そしてリコリコンはイソフラボン類に属し、甘草に含まれるこれらのイソフラボンは肝機能障害、アレルギーに有効だとされ内服液や抽出物を目薬に、また医薬品だけでなく化粧品や医薬部外品にも用いられています。

イソリクイリチゲンも同様にフラボノイド類ですが、近年の研究で非常に高い抗酸化作用や抗炎症作用の働きがわかってきました。

甘草(かんぞう)の効果と効能

甘草(かんぞう)の効果と効能

甘草(かんぞう)は漢方薬として、諸所の急迫症状を緩和し、鎮痛や鎮痙、解毒に効果があるとされています。

具体的には筋肉の急激な収縮によっておきる咽喉痛、胃痙攣、胃痛、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などです。

オランダのロッテルダム大学病院は甘草のグリチルリチンをC型肝炎患者への臨床実験から肝臓保護作用を見出しています。

また、消化不良患者に甘草を含む抽出物を接種させたところ症状が改善したところから、胃腸保護作用を持つことをドイツのドレスデン技術大学が発表しています。

日本の民間企業はリクイリチンを皮膚外用剤に配合することで、しわ等の皮膚症状改善効果に関する特許を出願しています(公開番号 2003-146885)。

以上のように非常に多くの効能をもつ甘草ですが、精力や滋養強壮への直接的な効果は高くありません

参照URL : https://www.ncbi.nlm.nih.gov/

精力・滋養強壮に関する効果・効能

  • なし

その他の効果・効能

  • 咽喉痛
  • 胃痙攣
  • 胃痛
  • 胃潰瘍
  • 十二指腸潰瘍
  • 肝臓保護作用
  • 胃腸保護作用
  • 皮膚症状改善効果

甘草(かんぞう)の副作用と注意点

甘草にはいっているグリチルリチンは、低カリウム血症や血圧上昇など副作用がありますので多量の服用は控えてください。

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